風俗通いをやめない夫とセックスレスの末に――39歳妻が「離婚しない」と決めた理由

離婚に悩む妻 結婚生活

結婚生活が壊れる瞬間は、激しい口論や裏切りの告白とは限らない。
それは、ある日ふと見つけた一枚のカードや、静まり返った夜の沈黙から始まることもある。
39歳の主婦・美咲(仮名)は、夫の風俗通いを知りながらも、すぐに離婚という選択をしなかった。
その決断の裏には、怒りでも愛情でもない、もっと複雑で静かな感情が横たわっていた。

揺れない天秤の上で、彼女は待つことを選んだ

美咲が最初に違和感を覚えたのは、家計簿の数字だった。
節約を信条にしてきた夫・健一(仮名)が、ある時期から理由もなく金を使い始めた。
まるで、水の漏れたバケツのように、説明のつかない支出が積み重なっていく。

疑念は、ある日現実に変わる。
夫の財布の奥から見つかったのは、見慣れないポイントカードだった。
問い詰めると、健一は曖昧な笑みを浮かべ、「風俗じゃない、アジア系のマッサージ店だ」と言い張った。
その言葉は、壊れかけの壁に貼られた薄い壁紙のように、誰の目にも頼りなかった。

美咲は夫の両親にも相談した。
だが返ってきたのは、心配の言葉だけで、具体的な解決策はなかった。
その瞬間、美咲の中で何かが静かに折れた。
怒りでも悲しみでもない、「もういいや」という感情だった。

長いセックスレス

夫婦は長い間、セックスレスだった。
だが、それは美咲が拒んだ結果ではない。
健一のほうから距離を置いたのだ。
妻として家事や気遣いは求められるのに、女として触れられることはない。
まるで、役割だけを演じる舞台女優のようだった。

発覚した風俗通い

風俗通いが始まったのは結婚10年目。
一方、セックスレスになったのは3年目。
そこには少なくとも5年以上の空白があり、美咲は「レスだから風俗に行った」という単純な因果関係を否定している。

忘れられない夜がある。
東日本大震災が起きた日、健一は「電車が止まった」と連絡をよこし、帰宅しなかった。
だが後日、美咲が何気なく見た夫の鞄の中には、未使用のコンドームが入っていた。
携帯電話のメールを確認すると、赤坂のホテル予約と、風俗嬢との待ち合わせが、震災の夜の日付で残っていた。

社会が混乱し、人々が不安に震えていたその夜。
夫は別の女と、密室でぬくもりを買っていた。
その事実は、美咲の心に深い亀裂を入れた。

それでも彼女は、すぐに離婚を選ばなかった。
「今、別れたら自分が損をする」
その感覚は打算的でありながら、同時に現実的でもあった。
美咲は、離婚という決断を“保留”にしたのだ。

離婚への迷い

39歳。
友人たちは口を揃えて言う。「女としての人生はどうするの?」と。
だが美咲の心は、不思議なほど静かだった。
新しい出会いを夢見る気力も、愛を信じ直す勇気も、もう残っていなかった。

彼女は今、天秤の前に立っている。
一方には、我慢と安定。
もう一方には、不確かな自由。
その針が動くのは、健一が定年を迎えるときかもしれない。
あるいは、もっと早く、もっと静かな瞬間かもしれない。


まとめとアドバイス

美咲の選択は、正解でも不正解でもありません。
離婚は「すぐ決めなければならないもの」ではなく、「自分の人生に責任を持って選ぶもの」です。

裏切られても、怒れなくなっても、感情が枯れたように感じても、それは弱さではありません。
心がこれ以上傷つかないために、無意識が選んだ防衛反応なのです。

大切なのは、「いつでも選び直せる」と知っておくこと。
今は動けなくても、考えられなくても、それで構いません。
あなたの人生の舵を握る権利は、常にあなた自身にあります。

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